2014年11月27日木曜日

放電加工、EDM(Electric DischargeMachining)について

ブログの更新が渋っていました。
ネタはあるにはあるのですが、いずれも中途半端で記事に出来ない状態です。
ちょッと新たなネタがあったので、覚え書きとして久々にアップ。

知り合いから放電加工の電気回路について聞かれたので、ちょっとまとめてみる。
まったく知らない分野だが、現在の放電加工の原理を発明したのは1940年代の旧ソ連のラザレンコ夫妻とのこと、
ラザレンコ回路というRC回路(コンデンサ方式放電回路)のが基本とのこと。
以下 http://www.sist.ac.jp/me/goto/thesis3.pdf より。RC回路図

1960年代には半導体のスイッチングで電極消耗を少なくする回路が発明。
さらに60年代後半には電流波形の改良により電極消耗を0.1%以下に抑えれたとのこと。


とここまではわかったようなそうでないような感じなんですが、実際どのくらいの電圧や電流がいるのかわからない。
目的の用途が別に金型や大型な加工するので無いので、小さい加工で誰か自作していないか調べたら、いるんですね。
以下説明によると
回路部分は前に作った溶接機とほぼ同じで,
AC100Vを可変トランス(スライダック)に通して,ダイオードブリッジで全波整流し,容量の大きい電解コンデンサーで平滑化する.
溶接機の場合はここでおしまいであるが,放電加工機ではその先に数kオームの抵抗と数nFのコンデンサー(いくつか選択できるようにしておく)が接続される.
ここはいわゆるRC回路で,充電と放電を周期的に繰り返す働きをする.
抵抗は放電の周期を,コンデンサーは放電で放出されるエネルギーを決めている.
コンデンサー容量が小さいほど,放電のエネルギーは小さくなり,加工速度は遅いが,加工が丁寧になる.
抵抗は2k, 4kオームをスイッチで,コンデンサーは0.3, 1, 3, 10nFをロータリースイッチで選択できるようにしている.
電源部のみは3万円以下でできる.
以上引用

基本的なRC回路だけの放電加工のようです、ちょっと出来そうな気がしてきました。

Googleで放電加工機 自作検索すれば、学生の論文がいろいろでてきます。

放電電圧で位置決めするなどが重要なのかな。

実は、放電加工の話しを聞いて、調べたところ基板の銅箔パターン作れんじゃねーのと思いましたら、やっぱいました。そして、電極にシャーペンの伸を使うところなんかがいいですね。

電気放電を使ってプリント基板のアートワークを自動的に作成する道具


X,Yテーブルの機構から放電の電気回路とNC自動制御まで、全部手作りの加工機械tのこと。